在日コリアン”北送・帰還・帰国”事業63周年 新潟行事を開催しました(2022年12月13日〜14日)

北に残された家族や、脱北以来の活動内容、決意について語る川崎代表
北に残された家族や、脱北以来の活動内容、決意について語る川崎代表

 2022年12月13日〜14日、新潟市内にて在日コリアン"北送・帰還・帰国"事業63周年に関する一連の行事を新ボトナム会の主催で開催しました。

 

 1959年12⽉14⽇に始まった在日コリアン”北送・帰還・帰国”事業により、在⽇コリアンとその家族、約93,340⼈(⽇本⼈妻1,831⼈と⽇本国籍保持者6,839⼈を含む)が北朝鮮に渡りました。

 

 在⽇コリアンたちは⽇本での差別や貧困を逃れようとして、「地上の楽園」という⾔葉を信じ北朝鮮に渡ったものの、北朝鮮では最下層⾝分として差別され、最低限の⽣命、⾃由、⼈権さえ保障されない過酷な⽣活が強いられました。

 

 今⽇、⽇本においては、在日コリアン“北送・帰還・帰国”事業に関する記憶は薄まり、北へ渡った⼈々の存在が忘れ去られています。そのため、この悲惨な事業の結果を歴史に刻み、二度と同じ過ちを繰り返さぬようにと、私達は「ボトナム通り」リニューアルプロジェクトを推進し、新潟での行事を行っています。

プログラム

■12月13日 在日コリアン”北送・帰還・帰国”事業63周年フォーラム

・フォーラム一部「在日コリアン“北送・帰還・帰国”事業 東京地方裁判所の判決と今後について」

・フォーラム二部「韓国から強制北送された2人の脱北青年事件について日本で考える」

・懇親会

 

■12月14日 在日コリアン“北送・帰還・帰国”事業63周年 新潟港中央埠頭行事

一、在日コリアン“北送・帰還・帰国”事業63周年 新潟追悼式

二、横田めぐみさんはじめ、拉致被害者の早期帰還のための祈りと決意

今回の新潟行事の目的

 一、在日コリアン“北送・帰還・帰国”事業で北朝鮮に渡って脱北した5名の方が東京地方裁判所で起こした裁判の判決内容(2022年3月23日)を報告し、今後の裁判活動について説明すること。

 二、強制送還された二名の脱北青年の事件について、日本にいる脱北者が意見を交わし、そのようなことを二度と繰り返さないために、新潟市民や日本国民の方々と議論する場を設けること。

 三、北朝鮮で犠牲になった方たちと、拉致された方たちのための追悼式と早期帰還のための祈り、決意の行事を行うこと。

 これら一連の行事はすべて、北朝鮮で苦しむ人々の解放の日を一日でも早めるために行われたものです。内容の詳細に関しては、別途、記事として紹介します。

北送船が出発した新潟中央埠頭で献花を終えて記念撮影
北送船が出発した新潟中央埠頭で献花を終えて記念撮影