日本の人達、肩をすぼめないで。

 

(北朝鮮の極端的恐怖 2021年8月14日)

皆様こんばんは。お久しぶりです。

 

明日は8月15日です。今日は8月15日について話をしたいと思います。

■ 終戦記念日に日本人が肩をすぼめている印象

8月15日は日本が第二次世界大戦で敗戦した日ですよね。アメリカとの戦争で負けることによって日本はそれまでの一切のものをみんな失いました。

 

たくさんの植民地も失いましたし、また、国土は本当にめちゃくちゃに爆撃されて、焦土と化しました。そしてとどめは、広島と長崎に2発の原爆によって、おびただしい人たちが犠牲になりました。そして戦争は終わったわけですよね。

 

8月15日を迎えると、なんだか日本の人たちはちょっと暗い雰囲気というか、そういうことを感じるのは私だけでしょうか。私は8月15日を迎えながら、日本の人たちが肩をすぼめる必要はないと思っています。

■ 敗戦によって自由と民主主義を得て、素晴らしい日本を作ってきた

どうしてでしょうか。敗戦という辛い時期を迎えることによって、日本の社会には、失われたものよりももっと大きい自由と民主主義というものがもたらされたのではないでしょうか。

 

その敗戦から76年。日本の国民は国土に足を踏ん張って、みんな頑張ってきました。そして世界的な経済大国になり、今も自由を謳歌できる、素晴らしい日本という国を築き上げてきたと私は思っています。

 

そのまま日本が戦争に負けないで、軍国主義で突っ走っていたらどういうことになっていたでしょう。想像しただけでもゾッとしますよね。負けてよかったと私は思っています。間違っていますか?

 

敗戦というとてつもないことを経験した日本の人たちが、それを一つの出発点として、自由民主主義という素晴らしい制度を受け入れ、それを発展させることによって、人間的にも素晴らしい日本国民というのが成り立っていったと思いますし、また経済的にも、本当に頑張りに頑張って、どこの国にも負けない経済力を持つ現在の日本を作り上げてきた。

■ 日本国籍を取得して思うことー「それは正しかった」ー

私は在日二世でしたから、日本国民ではありませんでした。現在は日本国籍を取得はしていますが、ルーツを辿れば、韓半島の人間ですよね。でもその私が、今言ったように、日本という社会を考えるとき、「私がこの国の一員になってどうなんだろう?」と自分自身を納得させることができるのか。それで自分が日本国籍を取得したことを良かったことだと思えるのかと、色々と考えました。でも私はそれは正しかったと思っています。

 

それはどうしてか。今の日本の人たちの精神世界は健全なものだと私は認めていますから、私はその社会の一員としても健全に生きていける、そういう場が十分にあると思っていましたし、今この瞬間のように、自分の言いたいことをYouTubeでペラペラ喋れる、そういう状況にもなったわけですよね。

■ 韓国の発展も日本の協力なくしてはあり得なかった。

もちろん、個人であれ国家であれ、人に害を及ぼした罪を犯したものは、罪は償わなければなりません。だから日本もいろいろな代価を支払ったわけですよね。今日は韓国も日本に負けないくらいの経済大国にもなりましたし、素晴らしい国になりました。それが日本の協力なくして成り立ったでしょうか。私はそうではなかったと思っています。

 

韓半島が第二次大戦が終わった時に、東西両陣営の決定によって、社会主義陣営である北と、自由民主主義陣営である韓国、2つに分けられて、その後、金日成の無謀な戦争勃発によって、3年間の同族の、血で血を洗う戦争を経て、本当に文字通りの廃墟と化した韓国が、今日のような姿になったのは、韓国の人たちだけの力ではなかったと私は認めています。

 

李承晩大統領が基礎を築いた自由民主主義。それは完全なものではありませんでしたよね。日本の敗戦後の今日までの道のりと、韓半島の今日までの道のりとはだいぶ違いがあります。李承晩大統領が1960年に大統領の座から引きずり降ろされて、それから間もなく朴正煕大統領が政権を握りました。

 

でも朴正煕大統領は軍事クーデターという特殊な形で実権を握りました。それはその当時の韓国の未来を見た時に、朴正煕さんは軍事クーデターという非常手段を使ってでも、自分が韓国の未来になすべきことをなさなければならないと、そう決心したから軍事クーデターを起こしたのだと私は思っています。

 

そして朴正煕さんは18年の統治期間に今日の韓国の発展の基礎を築きました。「漢江の奇跡」と言われましたよね。それがまさに日本の協力なくしてはできなかった。李承晩大統領の時は、一方的に反日政策を貫きました。日本と韓半島の間に李承晩ラインという、海の上で線を引いて日本の船はその線を越えたら、漁船がどんどん拿捕されて韓国に引っ張られていろいろな交渉しないと返してもらえないという、そういう時期もありました。

 

でも朴正煕さんはそうではなかった。日本と国交を正常化することによって、日本から植民地賠償を取り付けましたよね。お金も取り付けましたし技術もいろいろな面で日本が手助けをしました。それが現在の韓国の発展の基礎になったことは、誰も否定することができないと私は思っています。

■ 今、報道されているように、日韓関係は本当に悪いのか?

今、日韓の関係があまり良くないと言われています。(文在寅)韓国大統領は反日を露骨に押し通していると言われていますし、またそれによって日本も嫌韓。沢山の人たちが韓国の人たちをよく思わない。表面的にはそういう様相になっていますよね。

 

でも実際は私がどちらも経験してみるとそうではありません。日本は韓流で、いろいろな歌とか映画とかそういうものをいっぱい受け入れて、韓国の文化をいっぱい見たり聞いたり経験しています。

 

また、韓国の人たちも日本の先進文化を自分たちは取り入れなければならないと、一般の人たちは思っています。日本が嫌いということではありません。でも嫌韓・反日の雰囲気がすごく報道されたり、マスコミがそういうことを持ち上げるんですよね。それを載せれば新聞は売れるし、テレビは視聴率が上がるし、そういう変わったことを伝えなければならないからですかね。

■ 韓国のホテルで出会った日本青年たちに見た、本当の日韓関係

嫌韓・反日の雰囲気が強い時期に、私がソウルに旅行しました。泊まった安いホテルに日本の若い青年が2人来ていました。

 

私が廊下で会った時に

「韓国は好きですか?」と聞いてみました。

「えぇ、好きですよ」

 

「どうしてきたの?」と聞くと、ショッピングに来たと言いました。

「これから明洞にショッピングに2人で行きます」とすごく楽しそうでした。

 

そして「韓国のどういうところが好きなの?」と聞くと、

「そうですね。肩を張らないところかな。本当に自分たちが韓国に来て色々なところにショッピングに行ったり旅行したりしてみると、韓国の人たちと自分たち日本人と、言葉は違っても雰囲気は違わない、とても親しみのある、そういう雰囲気が好きだ」と言いました。

 

だから「この子たちは本物だ。これが日本の人たちを代表する気持ちなんだ」。私はそう思って、とても嬉しかったです。

 

また韓国の人たちもしょっちゅう日本に行きますよね。日本から韓国に行くよりも、韓国から日本に観光に行く人の方が多いと思っています。それが韓国の人たちの日本に対する思いの表れではないでしょうか。

 

8月15日を明日に控えて私が思うことは、8月15日、敗戦の日ということで、日本の人たちが肩をすぼめることはないという、そういうお話を今日はさせていただきました。

 

ご視聴ありがとうございました。