北朝鮮人権問題啓発”七夕 日韓国際フォーラム” 2024年7月6日(土)

【在日北送65周年七夕国際行事の報告】①

 

7月6日(土)午後、新潟市内の「クロスパルにいがた」にて、北朝鮮人権問題啓発”七夕 日韓国際フォーラム"を開催しました。

 

「北朝鮮は地上の楽園」という嘘の宣伝によって、在日コリアンやその日本人家族ら、9万人以上が北朝鮮に渡ったきり帰って来られなくなった在日北送事業(いわゆる「帰国事業」)が始まって今年で65周年となりました。

 

今回は在日北送事業被害者で、北朝鮮から脱出(脱北)し、現在は韓国に住んでいるという方も来日し、日本語と韓国語を交えながら自らの体験と思いを語りました。

 


また、韓国では朝鮮戦争時に連れ去られたり、北朝鮮との軍事衝突によって理不尽に生命を奪われた被害者、それによって死別の悲しみを背負うご家族など、さまざまな北朝鮮による人権問題が存在します。

 

フォーラムでは登壇者がそれぞれの立場で語りながら、同じ北朝鮮による人権被害者として力を合わせて北朝鮮問題を解決しようという思いを共有する場になりました。

 

登壇者の一人が、在日北送事業で北朝鮮に渡り、今も北朝鮮に取り残されている方々を思いながら、「本当に悔しいと思う」と喉を詰まらせる姿に、参加者も共感し涙を流す一幕がありました。

 

また会場にはアジア8ヵ国の子ども達が平和への願いを込めて描いた絵が飾られました。

 

高知県出身の在日コリアン二世だったムン・ジュヒョン氏は少年時代に北送船に乗って北朝鮮へ渡った
高知県出身の在日コリアン二世だったムン・ジュヒョン氏は少年時代に北送船に乗って北朝鮮へ渡った
第2延坪海戦という北朝鮮との軍事衝突でご主人を亡くされたキム・ハンナさん(左)と、西海公務員射殺事件で弟さんを亡くされたイ・レジンさん(右)
第2延坪海戦という北朝鮮との軍事衝突でご主人を亡くされたキム・ハンナさん(左)と、西海公務員射殺事件で弟さんを亡くされたイ・レジンさん(右)

(左)パネルディスカッションで座長を務めたキム・スンヒョンさん(韓国大学生による北朝鮮人権団体International Democrasy Hub代表)
(左)パネルディスカッションで座長を務めたキム・スンヒョンさん(韓国大学生による北朝鮮人権団体International Democrasy Hub代表)
アジア8カ国から寄せられた子供たちによる絵画。平和への願いが込められている。(提供:New Korea Peace Foundation)
アジア8カ国から寄せられた子供たちによる絵画。平和への願いが込められている。(提供:New Korea Peace Foundation)